ところで、どのくらいの持続時間で「早漏」と言えるのか?

Prevalence of premature ejaculation in young and middle-aged men in Korea: a multicenter internet-based survey from the Korean Andrological Society

Asian Journal of Andrology (2010) 12: 880–889. doi: 10.1038/aja.2010.9; published online 2 August 2010.

 

これが意外に知られていない。

だいたい、「早漏」の定義もすごく主観的で、本人にとっては不本意なほど早く、という感じになっています。

じゃあ、より客観的にはどう言えるの? いったい、どれだけ持続時間が短かったら「早漏」と言えるの? と言いたくもなります。

 

そこで、上記の論文です。お隣、韓国のことなので、アジア人ですから、遺伝子的にかなり近い日本人にもだいたい転用できるでしょう。

 

まずは、これ。

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やってる姿を想像すると馬鹿丸出しですが、性交が始まって、膣内に挿入したところで、ストップウォッチを押します。そしていったところでストップウォッチを押します。その時間です。

驚いたことに、最も多いのは5〜10分です。

そんなに短いのか? と思うでしょうが、ちゃんと客観的に測定すればだいたいこのくらいであることが、他の研究でも示されています。

そして、2分以内が極端に少ないことも見て取れます。

ここです。

この2分以内です。

実際、2分以内だとパートナーの不満足感も急激に増すことがわかっていて、どうやらここがカットオフ値です。

 

そして、一般的に「早漏は若いうちだけ」と思われているのが大きな誤解であろうことが、この結果。

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早漏罹患率(?)ですが、なんと年齢が上がるごとに増えているじゃないですか。

少なくとも、決して若いうちだけの問題とはいえないわけです。

 

…なーんて、わりとどうでも良い無駄知識にこだわってみたのでした。